ハモコミ通信2024年11月号
生活に取り入れたり、仕事で生かすなどしていただけると本望です。
◎ カナダのグレンさんの話(ハモコミ通信2018年1月号◆
ある男の人が生きる希望を失い、死を決意しました。
今生の別れに大好きなドーナツとコーヒーを飲もうと思い、ドライブスルーで注文しました。
代金を払おうとすると、 「お支払いは済んでいます」と言われました。 おかしいな、と思って尋ねると、 「前のお客さまが払ってくれた」というのです。 「今日も良い1日を!」というメッセージと共に。
まさに死のうと思ったその日にこんなことがあるなんて! と驚いたその男の人は、 「これは何か意味があることかもしれない。 神様の仕業かな? やっぱり生きていこう。 これからは人のためになることをして生きていこう!」 と決意しました。 そしてこの日の出来事を新聞に投稿しました。
投稿を目にしてビックリしたのはグレンさん。 グレンさんは、ドライブスルーの会計時は、「次の人の会計も一緒にお願いします。 『今日も良い1日を!』と言い添えてくださいね」 ということを習慣にしてきたそうです。
「『ちょっといい気分を味わってほしい』という何気ない習慣がまさか人の命を救っていたなんて! 」と驚いたグレンさん。
その習慣を知った彼の友達の中にはマネをする人が次々出てきて、心温かい輪が広がったのでした。
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<コメント>(2018年当時のまま掲載)
休日に掃除をしながらFMを聞いていたら耳に飛び込んできたお話。 細部の記憶は怪しいところですが(笑)。
グレンさんのこの習慣、すごいですね。 まったく見ず知らずの人の会計を、なんの見返りもなく、名前も告げずに済ませてしまい 「今日も良い1日を!」とは!
もちろんお金に余裕のある方でしょう。 しかし、お金に余裕があるからといって、果たしてやるでしょうか?
すごいなぁ、マネのできないことだなぁ、と思って聞いていたら、マネをする人が次々出てきた、というからまたまたビックリ。 欧米人的センスにピッタリはまるからなんでしょうかねぇ。
まあ、センスの違い、やり方の違いはどうあれ、人のために良いことをしている人は、素直に賞賛したいものです。足を引っ張ったり変な勘繰りを入れたりせずに。
◎母の笑顔(ハモコミ通信2018年5月号
久しぶりに実家に帰省したSさん。外出する際、母が「いってらっしゃい」と玄関まで見送ってくれました。
その瞬間、ふと10年前のことを思い出しました。
当時Sさんは中学生でした。ある朝、家を出ようとすると、母親が玄関までやってきて、「いってらっしゃい」と、笑顔で握手を求めてきました。
その頃は反抗期で、朝から母親と握手をするなど、とても恥ずかしくてできません。Sさんは握手を拒否し、家を出ました。
翌朝、また母親が玄関までやってきて、笑顔で手を差し出してきます。昨日同様、その日も握手を拒否しました。
その後、このやりとりは、ほぼ毎日続きました。5ヶ月経ったある日の朝、何を思ったのか、Sさんから手を出し、母親に握手を求めたのです。
改めて当時を振り返って、息子から拒否されても、笑顔でやり続けた母の偉大さを感じました。
そして、すぐにうまくいかなくても、諦めることなく、笑顔でやり続けることが物事を成就させる秘訣だと思ったのでした。
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<コメント>(2018年のものを一部編集)
土日は学校に行かないとして、月平均20日×5か月ですから、100日間は息子から拒否され続けたこの母。実に粘り強いというか、本気の覚悟を感じますね。
断られ続けると、「きっと今日もダメだろう」と笑顔が曇っていきそうです。ブレない信念とその奥にある真の愛情が、笑顔でやり続けられた原動力なのでしょう。
やってきたこと自体は単純でも、10年経っても息子に「偉大」と言わせることができたあっぱれ母さん!
さらには、『物事を成就させる秘訣は、笑顔でやり続けることだ』 と息子へ教育することにも成功したわけです。お見事!
一事が万事と言いますから、きっと控えめでありながら芯の強さを持ち、愛情をたっぷり注ぐお母様なのでしょうね。