墓じまいに思うこと。
昨日今日と問屋さんの来社が続き、総じて静かなお盆前であることを言われていきました。
確かに今年は例年に増して墓石業界の静かさが目立ちます。
山形県内に限ったことではなく全国的にその傾向があるようです。
そういった話の時に必ずと言っていいほど出る話題がメディアで取り上げられる
『墓じまい』に関する報道による影響のこと。
その影響はゼロではないと思いますがそれがすべてではないと思います。
『墓じまい』というと田舎にあるお墓を整理して永代供養塔に預けられる場合や
墓守をされる方がいらっしゃらない場合に整理する場合などが多く考えられますが
このことは田舎に限った話ではなく都会でも多くなっているケースなのです。
墓じまいにはいろんなケースがありますのでそれぞれに事情があり、遅かれ早かれ
しなければならない方がいらっしゃるのは事実なので望む、望まないということではなく
今のうちにとお思いになられることにより行われるのが多いと感じます。
ただ、拙速に事を運ばなくてもいいケースもあることを知って頂きたいと思うんです。
田舎にいらっしゃる親御さんが都会に出ている息子たちに大変な思いをさせたくないと
お墓を整理しようとされる方。
いま都内にはお墓をもとめることができなくご自宅に遺骨を安置されている方が
大変多くいらっしゃいます。
昔ほとんどの家庭では遺骨が自宅にある間は家を留守にできないと言われたものです。
四十九日や百か日が過ぎてお寺さんに預けられるなどしていたものですが檀家になられて
いないという方が多くなっているご時世ですのでそれもできない…。
確かに田舎にお墓や遺骨がそのままになるのは心苦しいという方もいらっしゃいますが
ご自身のさらに次の世代のことを考えると本当にそれでいいのかと感じます。
時代が変われば葬送やお墓というものに対する考え方がもっと変わるかもしれません。
でも子供さんたちが大変な思いをするだろうからという考えで行われることが
次の世代にとってはより大変な思いをさせることに繋がるかも知れないということを
考えてみてほしいと思うのです。
年に1回、2年に1回でもいいと思います。
行けるるときにお墓参りに田舎に戻るということが次の世代の迷惑になるのでしょうか。
当社はまだまだ石材店を営んでいきます。
遠方でお墓掃除ができないという方はどうぞお気軽にお申し付けください。
当社は墓守という立場でもあると考えています。
物売りではないという自覚を持って社業に勤しんでおります。
お悩みの方は声を掛けてみてください。
いろんな考えをお聞きになるのも一つだと思います。
ちょっと思うことがあり記してみましたm(__)m